アイルランドトロフィー2026予想|前年覇者ラヴァンダは信頼できるか検証

アイルランドトロフィー2026予想|前年覇者ラヴァンダは信頼できるか検証

アイルランドトロフィー2026は、セキトバイースト・カムニャック・ニシノティアモ・ジョスラン・クイーンズウォークの5頭を残し、馬連ボックス10点で組みます。過去10年は脚質でも枠でも連対率の開きが10ポイントに届かない「差がつかない」レースなので、5頭まで広げました。前年の勝ち馬ラヴァンダは3番人気ですが、買い目から外しています。

この記事の結論
買い目:馬連ボックス 1・3・10・15・16(10点)
外した馬:3番人気ラヴァンダ(近4走すべて4コーナー中団)と、7番人気以下の10頭
選ぶ基準:4コーナーの位置(脚質)1本。1頭を軸馬に決める買い方ではありません
集計の単位:レース名で過去10年(2016〜2025年)10レース・137頭。2016年は府中牝馬ステークス、2017〜2024年はアイルランドトロフィー府中牝馬ステークスの名前で行われた同じ競走です

目次

アイルランドトロフィー2026のレース概要

2026年10月11日(日)の東京11R、3歳以上の牝馬16頭で争う芝1800mのG2です。

2024年までは府中牝馬ステークスの名前で行われ、2025年から今の名前になりました。なお、今は6月に「府中牝馬ステークス」という別のG3(旧マーメイドステークス)があり、今回の出走馬にも6月の府中牝馬ステークスを前走に使った馬が4頭います。

項目内容
レース名アイルランドトロフィー(旧・府中牝馬ステークス)
格付けG2(3歳以上・牝馬・オープン・国際・別定)
発走2026年10月11日(日)15:45
コース東京 芝1800m(左・Aコース)
天候・馬場前日のため未発表。10月9日のJRA発表で芝は良、週末は晴れの予報
頭数16頭
斤量別定(56kg 2頭・55kg 14頭)
本賞金1着5,500万円・2着2,200万円・3着1,400万円
集計単位と母数レース名で過去10年(2016〜2025年)10レース・137頭。2019年と2023年は着順の付かなかった各1頭を除く

過去10年で一番差が出たのは脚質。それでも開きは8.9ポイント

当サイトの集計では、4コーナー後方の連対率18.8%が最も高く、中団の9.8%との開きは8.9ポイントでした。

集計の元はnetkeibaに載る2016〜2025年の10レースの結果です。出走取消や競走中止で着順の付かなかった馬(2019年と2023年に各1頭)を除き、137頭で数えています。このサイトでは馬連を買うので、指標は2着以内に入った割合(連対率)で見ています。3着以内の割合(複勝率)は参考として並べるだけです。

4コーナーの位置ごとの連対率

4コーナーで後方にいた馬は48頭中9頭、前は38頭中6頭、中団は51頭中5頭が2着以内に入りました。

アイルランドT 過去10年の4角位置別連対率後方18.8%48頭中9頭(複勝率25.0%)前15.8%38頭中6頭(複勝率18.4%)中団9.8%51頭中5頭(複勝率21.6%)出典:netkeibaの2016〜2025年の10レースの結果を当サイトで集計。開き8.9ポイント

前・中団・後方は、4コーナーの通過順で分けています。前は頭数の4分の1以内(最低でも3番手まで)、中団は6番手か頭数の6割以内まで、それより後ろが後方です。

並びは前→中団→後方の順に素直に下がっておらず、真ん中の中団だけがへこんだ形です。当サイトは開きが10ポイント未満のとき「差がつかない」とみなし、5頭・馬連ボックス10点まで広げる決まりにしています。今回は差が小さく形もでこぼこなので、脚質で外すのは中団の形がはっきりした馬だけにとどめました。

枠と人気を基準にしなかった理由

枠は開きが7.0ポイントで脚質より小さく、人気は当サイトの決まりで選ぶ基準に使わず足切りだけに使います。

当サイトの集計で、中枠(4〜6枠)は53頭中9頭(17.0%)、内枠(1〜3枠)は44頭中7頭(15.9%)、外枠(7〜8枠)は40頭中4頭(10.0%)が連対しました。枠も並びが素直ではありません。人気を基準にすると、上位人気の連対率が高いのは毎回のことなので、どのレースでも「人気順に買う」という結論になってしまいます。そのため人気は買い目の候補から外す足切りにだけ使います。

過去10年の1・2着

1・2着の20頭のうち9頭が4コーナー後方、6頭が前、5頭が中団にいました。

年レース名集計頭数1着(4角・人気)2着(4角・人気)
2025アイルランドT16ラヴァンダ(後方・4人気)アンゴラブラック(前・6人気)
2024アイルランドT府中牝馬S15ブレイディヴェーグ(後方・2人気)シンティレーション(後方・10人気)
2023アイルランドT府中牝馬S12ディヴィーナ(前・1人気)ルージュエヴァイユ(後方・4人気)
2022アイルランドT府中牝馬S15イズジョーノキセキ(後方・12人気)ソダシ(中団・1人気)
2021アイルランドT府中牝馬S18シャドウディーヴァ(後方・4人気)アンドラステ(前・5人気)
2020アイルランドT府中牝馬S8サラキア(前・7人気)シャドウディーヴァ(中団・6人気)
2019アイルランドT府中牝馬S15スカーレットカラー(後方・4人気)フロンテアクイーン(中団・9人気)
2018アイルランドT府中牝馬S11ディアドラ(後方・1人気)リスグラシュー(後方・2人気)
2017アイルランドT府中牝馬S14クロコスミア(前・5人気)ヴィブロス(中団・1人気)
2016府中牝馬S13クイーンズリング(中団・3人気)マジックタイム(前・2人気)

勝ち馬に限ると10頭中6頭が4コーナー後方からでした。年齢・前走・斤量など、ここで使わなかった切り口の集計はアイルランドトロフィーの過去10年データの記事にまとめています。この記事では選ぶ基準に使った数字だけを載せています。


7番人気以下を買い目から外す理由

過去10年の7番人気以下は78頭中4頭しか連対しておらず、連対率5.1%で当サイトの基準8%を下回ります。

人気の帯ごとの連対率(過去10年)1〜3番人気26.7%30頭中8頭(複勝率43.3%)4〜6番人気27.6%29頭中8頭(複勝率31.0%)7番人気以下5.1%78頭中4頭(複勝率10.3%)過去10年は確定時の人気。4〜6番人気が29頭なのは2023年の6番人気が競走中止のため

当サイトは「7番人気以下の連対率が8%未満なら、その帯は買い目の候補から外す」と決めています。16頭立てなら当てずっぽうでも連対率は12.5%で、それを大きく下回る帯には買う理由がないという考えです。なお当サイトは、過去10年の1〜3番人気の連対率が20%以上なら「堅いレース」、20%未満なら「荒れるレース」と呼んでいます。今回は26.7%なので堅いレースに入ります。

今回の人気はnetkeibaに表示された前日発売の単勝オッズ(10月10日11:40時点)で見ています。6番人気以内はカムニャック・クイーンズウォーク・ラヴァンダ・ジョスラン・セキトバイースト・ニシノティアモの6頭で、ここから脚質の基準で1頭を外します。


前年の勝ち馬ラヴァンダは信頼できるか

今回は買い目から外します。近4走の4コーナーがすべて中団で、過去10年で連対率が最も低い位置だったためです。

ラヴァンダの近4走は、中京記念(GIII)1着が4角6番手、ヴィクトリアマイル(GI)7着が7番手、阪神牝馬ステークス(GII)8着が5番手、東京新聞杯(GIII)2着が9番手で、どれも中団に入ります。前走の中京記念は勝っていて、調子が落ちたから外すのではありません。

ただし、この判断にははっきりした弱みがあります。昨年このレースを勝ったときは16頭立ての4角10番手で、当サイトの区分では後方でしたが、中団との境目(9.6番手)をわずかに越えただけです。また6頭のうち近走がすべて中団だったのはクイーンズウォーク(3走)も同じで、走数の多いラヴァンダのほうを「中団の形がはっきりしている」として外しました。この同率の決め方は当サイトの決まりで、データから出た差ではありません。

それでも当サイトは、データの基準で選んだ結果を人気や前年の実績で覆さない決まりにしています。ラヴァンダが連対したときも、その事実をレース後にこの記事へ書き足します。


出走16頭の判定

7番人気以下の足切りで6頭に絞り、近走の4角位置で中団の形が最もはっきりした1頭を外して5頭を残しました。

人気はnetkeibaに表示された前日発売の単勝オッズ(10月10日11:40時点)で、発走までに変わります。近走は今回より前の直近最大5走のうち、通過順が記録されたレースです(ラヴァンダの昨年のこのレースは含みません)。今回どの馬が前や後方に行くかはレースが終わるまで分からないので、近走の位置から推定しています。

印枠-馬番馬名性齢斤量騎手単勝人気前走近走の4角脚質の判定判定
▲1-1ニシノティアモ牝555.0津村9.26府中牝馬S(6月・GIII)10着・4角7番手前2・中2・後0○残す
-1-2チェルビアット牝455.0吉村20.98中京記念(GIII)7着・4角5番手前1・中2・後2○外す
△2-3クイーンズウォーク牝555.0西村淳5.02ヴィクトリアマイル(GI)3着・4角10番手前0・中3・後0×残す
-2-4クランフォード牝555.0菊沢63.715京成杯AH(GIII)7着・4角2番手前4・中1・後0◎外す
-3-5カネラフィーナ牝455.0石川23.49中京記念(GIII)8着・4角8番手前2・中2・後1○外す
-3-6ムイ牝455.0木幡巧103.116エニフS(L・ダ1400m)12着・4角8番手前0・中0・後4◎外す
-4-7ミラビリスマジック牝555.0戸崎圭49.313阿武隈S(3勝クラス)1着・4角7番手前1・中4・後0△外す
-4-8ルージュソリテール牝455.0横山武31.812クイーンS(GIII)6着・4角3番手前5・中0・後0◎外す
-5-9ウイントワイライト牝455.0横山典17.27府中牝馬S(6月・GIII)2着・4角13番手前0・中0・後4◎外す
◎5-10セキトバイースト牝555.0浜中8.55府中牝馬S(6月・GIII)1着・4角1番手前4・中0・後0◎残す
-6-11ラヴァンダ牝556.0横山和6.03中京記念(GIII)1着・4角6番手前0・中4・後0×外す
-6-12ミアネーロ牝555.0大野28.110関越S(OP)3着・4角3番手前1・中2・後2○外す
-7-13ワタシマツワ牝455.0小林美29.911日高S(3勝クラス)1着・4角1番手前4・中1・後0◎外す
-7-14ハワイアンティアレ牝555.0Mデムーロ60.914豊橋S(3勝クラス)1着・4角1番手前1・中2・後2○外す
△8-15ジョスラン牝455.0ルメール8.24ヴィクトリアマイル(GI)8着・4角9番手前0・中3・後1△残す
○8-16カムニャック牝456.0川田4.31ヴィクトリアマイル(GI)2着・4角7番手前2・中2・後0○残す

脚質の判定は、近走で前か後方にいた割合が3分の2以上なら◎、3分の1以上なら○、3分の1未満なら△、0なら×です。印は買い目の中での並びで、この割合の高い順(同じなら人気順)に◎○▲△△を付けました。6月の府中牝馬ステークスはハンデ戦のため、前走の斤量は今回と違います。

外した11頭の理由

外したのは、7番人気以下の10頭と、6番人気以内で近走がすべて中団だったラヴァンダの1頭です。

馬名外した理由
ラヴァンダ3番人気。近4走すべて4角中団。同じく全部中団のクイーンズウォーク(3走)より走数が多く、中団の形がはっきりしている
ウイントワイライト7番人気。脚質の判定は◎だが、7番人気以下は過去10年で78頭中4頭(5.1%)しか連対していない
チェルビアット・カネラフィーナ・ミアネーロ・ハワイアンティアレ8〜14番人気。7番人気以下の足切りの対象
クランフォード・ムイ・ルージュソリテール・ワタシマツワ11〜16番人気。脚質の判定は◎だが、7番人気以下の足切りを優先した
ミラビリスマジック13番人気。7番人気以下の足切りの対象
16頭から5頭に絞った順番出走16頭前日発売の単勝オッズで人気順に並べる7番人気以下の10頭を外す過去10年は78頭中4頭しか連対なし6頭を近走の4角位置で比べる中団にいた割合が高い馬ほど後ろへラヴァンダを外す近4走すべて4角中団残り5頭馬連ボックス10点

買い目は馬連ボックス10点

買い目は1・3・10・15・16の馬連ボックス10点で、5頭のうちどの2頭が1・2着でも対象になります。

馬連のオッズはnetkeibaに表示された前日発売のもの(10月10日11:40時点)です。

組み合わせ馬馬連オッズ10点買いで見たとき
3-16クイーンズウォーク-カムニャック8.6倍10倍未満
15-16ジョスラン-カムニャック10.1倍—
10-16セキトバイースト-カムニャック19.6倍—
3-15クイーンズウォーク-ジョスラン22.3倍—
1-16ニシノティアモ-カムニャック26.3倍—
3-10クイーンズウォーク-セキトバイースト34.9倍—
1-3ニシノティアモ-クイーンズウォーク38.4倍—
10-15セキトバイースト-ジョスラン42.3倍—
1-15ニシノティアモ-ジョスラン47.6倍—
1-10ニシノティアモ-セキトバイースト66.5倍—

10点のうち3-16(8.6倍)の1点だけは、決まっても10点ぶんの代金を下回ります。当サイトは1点だけ下回るときはレースを見送らず、この事実を書いたうえで買い目に残す決まりにしています。

買う前に、最新のオッズと人気順を確かめてください。この予想は11:40時点の人気で6番人気以内を決めています。発走までに人気が入れ替わり、5頭のどれかが7番人気以下に下がった場合や、ラヴァンダ以外の馬が6番人気以内に上がった場合は、同じ基準で組み直します。10点のうち2点以上が10倍を下回るようなら、このレースは見送ります。

レース後、この記事に結果と「仮に馬連ボックス各100円で買った場合」の収支を追記します。外れた回も消さずに残します。


この予想の弱いところ

弱いところは、選ぶ基準の脚質でも開きが8.9ポイントしかないことと、今回の位置取りが近走からの推定であることの2つです。

  • 開きが10ポイント未満で、並びも中団だけがへこむでこぼこな形。たまたま出た差の可能性がある
  • 4コーナーの位置はレース後にしか分からない。近走は距離も頭数も違うレースでの位置で、今回同じ位置に行くとは限らない
  • ラヴァンダとクイーンズウォークはどちらも近走すべて中団で、外す1頭は走数で決めた。データの差で決めたものではない
  • 前と後方をまとめて「中団以外」として扱っている。過去10年では前(15.8%)も後方(18.8%)も中団(9.8%)より高かった
  • 人気は前日11:40時点の単勝オッズで、当日の人気とずれる可能性がある

よくある質問

Q. 買い目の馬が出走を取り消したらどうする?

A. 同じ基準で1頭を補います。6番人気以内に残った馬のうち、近走で中団にいた割合が低い馬から入れます。今の人気なら、外したラヴァンダがその候補です。

Q. 前走で2着のウイントワイライトを外したのはなぜ?

A. 前日11:40時点で7番人気だからです。近4走すべて4角後方で脚質の判定は◎ですが、7番人気以下は過去10年で78頭中4頭しか連対していないため、足切りを優先しました。6番人気以内に上がれば買い目に入ります。

Q. セキトバイーストが同じ東京芝1800mを勝っている点は考えた?

A. 選ぶ基準には入れていません。6月の府中牝馬ステークス(GIII・ハンデ戦)を逃げて勝った実績はありますが、当サイトは基準を脚質1本に絞っており、コースの実績で順位を上げ下げしていません。◎は近4走すべて4角で前にいたことによる印です。


参考情報

出馬表・オッズ・過去の結果はnetkeiba、競走条件と馬場はJRAの公開情報を確かめて使っています。


免責事項

本記事は公開データの集計に基づく予想で、的中を保証するものではありません。

馬券の購入は自己責任でお願いします。オッズと人気は記事作成時点(10月10日11:40)のもので、発走までに変わります。過去の傾向は将来の結果を保証するものではありません。

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この記事を書いた人

競馬予想ロジック研究家。現役のエンジニアであり、会社を経営している。データの集計と分析、判断ルールの設計を本業とする。2000年代前半に独自の競馬予想ロジックを組み立て、年間を通して収支をプラスに保つ取り組みをおよそ10年にわたり続けていたと本人は語る。馬券の払戻金に対する課税の扱いが問題になった2010年代前半に第一線を退き、現在は馬券を購入していない。1レースごとの的中よりも「買うレースを選ぶ基準」のほうを重視する立場をとってきた。集計は編集部が担い、判断ルールの設計と最終的な選出は本人が行っている。過去の経緯であり、将来の結果を保証するものではない。

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