2026年10月25日の菊花賞では、JRAが騎手4人に計4件の制裁を出しました。2着バステールの川田将雅騎手が4コーナーの斜行で過怠金5万円、3着ダノンヒストリーのC.ルメール騎手が直線の斜行で過怠金1万円、6着ショウナンハヤナミの池添謙一騎手が直線の斜行で戒告、10着ジャスティンシカゴの原優介騎手が鞭の使用で過怠金7万円です。着順の変更(降着)はありませんでした。
制裁:4件(斜行3件・鞭の使用1件)。過怠金は3人で合計13万円
川田将雅(2着バステール):4コーナーで外へ斜行、被害馬アウダーシア 過怠金5万円
C.ルメール(3着ダノンヒストリー):直線で外へ斜行、被害馬コンジェスタス 過怠金1万円
池添謙一(6着ショウナンハヤナミ):直線で内へ斜行、被害馬バステール・ロブチェン 戒告
原優介(10着ジャスティンシカゴ):直線での鞭の使用 過怠金7万円
着順:変更なし。1着ゴーイントゥスカイと2着バステールはハナ差のまま確定
この記事でわかること
- 菊花賞2026で制裁を受けた4人と、それぞれの場面・処分の一覧
- 川田将雅騎手の過怠金5万円が、ハナ差2着の結果とどう関係するか
- 斜行の被害を受けた馬の人気と着順
- 戒告・過怠金・騎乗停止の違いと、JRAの規程での位置づけ
菊花賞2026の制裁は4件、過怠金は合計13万円
菊花賞2026の制裁は斜行3件と鞭の使用1件の計4件で、過怠金は川田・ルメール・原の3人で合計13万円でした。
レースは2026年10月25日(日)の京都11R、芝3000m(外回り)の3歳G1で、18頭が出走しました。制裁はレース後にJRAが発表し、日刊スポーツ、東スポ競馬、馬トク報知、テレ東スポーツ、競馬のおはなしの5媒体が同じ内容で報じています。どの媒体でも騎手・場面・処分の組み合わせは一致しており、食い違いはありません。
菊花賞2026の制裁4件の一覧
4件は川田将雅騎手が過怠金5万円、ルメール騎手が1万円、池添謙一騎手が戒告、原優介騎手が7万円で、詳しくは次の表のとおりです。
| 騎手 | 騎乗馬(着順・人気) | 場面 | 内容 | 影響を受けた馬 | 処分 |
|---|---|---|---|---|---|
| 川田将雅 | バステール(2着・8番人気) | 4コーナー | 外側に斜行 | アウダーシア | 過怠金5万円 |
| C.ルメール | ダノンヒストリー(3着・2番人気) | 最後の直線 | 外側に斜行 | コンジェスタス | 過怠金1万円 |
| 池添謙一 | ショウナンハヤナミ(6着) | 最後の直線 | 内側に斜行 | バステール、ロブチェン | 戒告 |
| 原優介 | ジャスティンシカゴ(10着・4番人気) | 最後の直線 | 鞭の使用 | - | 過怠金7万円 |
4件のうち3件は最後の直線で起きました。人気はnetkeibaのレース結果に基づき、ショウナンハヤナミの人気は報道に記載が無いため空けています。
一番重いのは原優介騎手の過怠金7万円
金額で一番重いのは鞭の使用による原優介騎手の7万円で、斜行の3件はいずれもそれより軽い処分でした。
斜行の3件を比べると、4コーナーで接触を伴った川田騎手が5万円、直線で進路を狭めたルメール騎手が1万円、2頭に影響した池添騎手が戒告です。報道は処分の金額を伝えていますが、金額の決め方(どの程度の影響でいくらか)までは示していません。
川田将雅の過怠金5万円は4コーナーの斜行
川田将雅騎手の過怠金5万円は、バステールが4コーナーで外側に斜行し、外にいたアウダーシアの進路に影響したことへの処分です。
4コーナーで前が壁になりアウダーシアと接触
4コーナーでバステールの前が壁になり、外にいたアウダーシアと接触する場面がありました(東スポ競馬)。
バステールはいつもどおり後方からレースを進め、2周目の坂の下りでも後方から3番手あたりにいました。川田騎手は距離のロスを嫌って馬群の中を通り、勝負どころを迎えています。その4コーナーで前が詰まり、外への斜行が制裁の対象になりました。影響を受けたアウダーシアは5番人気で9着でした。
バステールはハナ差2着、川田「僕の下手さですね」
バステールはハナ差の2着で、川田騎手は「この着差で勝たせてあげられなかったのは僕の下手さですね」と話しました。
上がり3Fの34.9秒は出走18頭で最速です。8番人気(単勝33.8倍)での2着で、前走のセントライト記念13着から巻き返しました。立て直してから最速の上がりで追い込み、勝ったゴーイントゥスカイにハナ差まで迫りました。川田騎手は「とてもいいリズムで競馬をしてくれました」と馬もねぎらっています(東スポ競馬)。4コーナーで詰まった分がハナ差に響いたかどうかは、騎手も陣営も具体的には語っていません。
ルメールと池添謙一は最後の直線の斜行
ルメール騎手は直線で外へ斜行して過怠金1万円、池添騎手は直線で内へ斜行して戒告で、どちらも最後の直線の出来事です。
ルメールは外へ斜行しコンジェスタスの進路に影響
ルメール騎手のダノンヒストリーは最後の直線で外側に斜行し、コンジェスタスの進路に影響を与えたとして過怠金1万円でした。
競馬のおはなしは「コンジェスタスの進路が狭くなった」と伝えています。ダノンヒストリーは2番人気で、ゴーイントゥスカイから1馬身差の3着です。影響を受けたコンジェスタスは6番人気で8着でした。
池添謙一は内へ斜行しバステールとロブチェンに影響
池添謙一騎手のショウナンハヤナミは最後の直線で内側に斜行し、バステールとロブチェンの2頭に影響を与えたとして戒告を受けました。
ショウナンハヤナミは後方から直線で脚を伸ばして6着でした。影響を受けた2頭のうち、バステールは2着、1番人気のロブチェンは14着です。ロブチェンの敗因について、陣営はスタートの出遅れと3000mの距離を挙げており、この斜行には触れていません(ロブチェンの敗因は菊花賞2026の結果記事で詳しくまとめています)。
原優介の過怠金7万円は鞭の使用
原優介騎手の過怠金7万円は、ジャスティンシカゴに騎乗した最後の直線での鞭の使用についての処分です。
ジャスティンシカゴはセントライト記念の勝ち馬で、菊花賞では4番人気でしたが10着に終わりました。報道はどの媒体も「最後の直線コースでの鞭の使用について」と書くだけで、回数や使い方のどこが問題になったのか、7万円の内訳は伝えていません。ここは推測で補わず、JRAや本人から説明が出た時点で書き足します。
制裁があっても菊花賞の着順は変わらなかった
4件はどれも騎手への処分で降着は無く、ゴーイントゥスカイとバステールのハナ差決着はそのまま確定しました。
制裁が出た場面をレースの流れに沿って並べると、次のようになります。
川田将雅(バステール)が外へ斜行
→アウダーシア(9着)に影響
過怠金5万円
ルメール(ダノンヒストリー)が外へ斜行→コンジェスタス(8着)
池添謙一(ショウナンハヤナミ)が内へ斜行→バステール・ロブチェン
原優介(ジャスティンシカゴ)の鞭の使用
1着ゴーイントゥスカイ
2着バステール(ハナ差)
3着ダノンヒストリー(1馬身)
着順の変更なし
影響を受けた馬の着順を見ると、アウダーシア9着、コンジェスタス8着、ロブチェン14着、バステール2着でした。被害を受けた側の着順が上がる形の変更はありませんでした。
JRAの制裁は戒告・過怠金・騎乗停止の3種類
JRAの騎手への制裁は、競馬施行規程第147条で騎乗の停止・戒告・100万円以下の過怠金と決められています。
条文は「期間を定めて、調教若しくは騎乗を停止し、戒告し、又は1,000,000円以下の過怠金を課する」で、JRAが騎乗停止を発表するお知らせにもこの条文が引かれています(調教の停止は調教師などが対象)。今回の4件は戒告と過怠金で、騎乗停止は1件もありませんでした。
| 種類 | 中身 | 菊花賞2026での件数 |
|---|---|---|
| 戒告 | 注意にあたる処分。金額や騎乗の制限は伴わない | 1件(池添謙一) |
| 過怠金 | お金を納める処分。規程の上限は100万円 | 3件(川田将雅・ルメール・原優介) |
| 騎乗停止 | 期間を決めてレースに乗れなくなる処分 | 0件 |
一般に、戒告より過怠金、過怠金より騎乗停止のほうが重い処分として扱われます。今回は騎乗停止が無いため、4人とも制裁を理由に次週以降の騎乗ができなくなることはありません。
正式な制裁の内容と成績はJRAの発表で、降着になるかどうかの考え方はJRAの「降着・失格のルール解説」で確かめられます。次の大きなレースの天皇賞(秋)に向けては、当サイトの天皇賞(秋)の過去10年データも参考にしてください。
よくある質問
Q. 斜行があったのに、なぜ降着にならなかったのですか?
A. JRAの降着は、その妨害が無ければ被害馬が加害馬より先にゴールできたと裁決委員が判断した場合に限られます(JRA「降着・失格のルール解説」)。今回は降着が無かったので、どの組み合わせも着順が入れ替わるほどの影響ではないと判断されたことになります。騎手への制裁は着順の変更とは別に決まります。
Q. 過怠金や戒告を受けると、成績や賞金は取り消されますか?
A. 取り消されません。今回の処分は騎手本人に対するもので、着順が確定している以上、バステールの2着やダノンヒストリーの3着はそのままです。
参考情報
- 日刊スポーツ:【菊花賞】制裁4件が発生 川田騎手に5万円、ルメール騎手に1万円、原騎手に7万円の過怠金
- 馬トク報知:【菊花賞】惜敗2着の川田将雅騎手は4コーナーの斜行で過怠金5万円
- 東スポ競馬:【菊花賞・人気薄激走の要因】バステールはハナ差惜敗
- 競馬のおはなし:【菊花賞】川田将雅騎手に過怠金5万円、ルメール騎手にも制裁…計4件の処分
- テレ東スポーツ:【菊花賞】大接戦の裏で騎手4人に制裁(2026年10月26日)
- JRA:騎手の騎乗停止に関するお知らせ(競馬施行規程第147条の条文を引用)
- JRA:降着・失格のルール解説
- netkeiba:2026年菊花賞 レース結果
- 競馬キング:ロブチェン14着の敗因は出遅れと距離|菊花賞2026結果
免責事項
本記事は公開された報道とレース結果に基づく情報の整理で、JRAの裁決の内容を代弁するものではありません。
制裁の内容は記事作成時(2026年10月26日7時)の報道に基づきます。正式な制裁と成績は、必ずJRAの発表でご確認ください。馬券の購入は自己責任でお願いします。

