アイルランドトロフィー(旧府中牝馬S)過去10年データ|連対馬に共通する枠順・脚質・斤量

アイルランドトロフィー(旧府中牝馬S)過去10年データ|連対馬に共通する枠順・脚質・斤量

アイルランドトロフィーは、10月の東京芝1800mで行われる牝馬限定のGIIです。2024年までは「府中牝馬ステークス」の名前で行われていて、2025年から今の名前になりました。2026年は10月11日(日)の東京11Rで行われます。このページでは、JRAがこのレースの過去10年として扱っている2016年から2025年までの10回、延べ137頭を1頭ずつ数え直し、枠順・脚質・斤量・人気・年齢・前走のどこで結果が分かれたのかを並べました。

数字はnetkeibaの過去レース結果から機械的に集計し、JRAのデータ分析ページにある人気別・年齢別・前走着順別の成績と一致することを確かめています。JRAの表は延べ138頭で、1頭の差は2023年に競走を中止したストーリア(6番人気)を数えているかどうかの違いです。指標は連対率(2着以内に入った割合)で統一し、15頭に満たない区分は判断に使わず参考値として残しました。

先に断っておきます。「府中牝馬ステークス」という名前のレースは、2025年から6月に移っています。こちらは旧マーメイドステークスの流れをくむハンデ戦で、10月のレースとは別物です。6月のほうのデータは記事の後半で、マーメイドS時代を含めた10回として別に出しています。2つを混ぜた数字はこの記事には出てきません。

この記事でわかること

  • 10月の府中牝馬S(現アイルランドT)と6月の府中牝馬Sが、JRAの上でどうつながっているか
  • 7番人気以下の78頭から連対が4頭しか出ていないこと
  • 枠順は内・中・外の差が7ポイントほどで、同じコースの854頭でもほぼ差が出ないこと
  • 勝ち馬10頭中6頭が4コーナー後方からで、同じコースの平均と逆の結果になっていること
  • 4コーナーで中団より後ろにいて上がり3ハロンが4位以下だった65頭が、1頭も連対していないこと
  • 前走ヴィクトリアマイル組の20頭が、1〜6番人気13頭を含めて連対0であること
  • 2026年アイルランドトロフィーの出走16頭が、それぞれどの条件に当てはまるか

目次

結論|過去10年で残った条件と、外していい条件

過去10年で連対率の差が大きかったのは、人気・上がり3ハロン・前走の3つです。枠順と斤量では大きな差は出ていません。

外していい条件過去10年の数字
7番人気以下78頭中4頭が連対(5.1%)。1〜6番人気は59頭中16頭(27.1%)
4コーナーで中団より後ろ、かつ上がり3ハロン4位以下65頭中0頭。10年で1頭も2着以内に入っていない
前走ヴィクトリアマイル20頭中0頭が連対。1〜6番人気に推された13頭も0頭
6歳以上18頭中1頭(5.6%)。勝ち馬は0頭
2016〜2025年の10回・延べ137頭(2016〜2024年は府中牝馬S、2025年はアイルランドT)。netkeibaの過去レース結果から集計

残したほうがいい側はこうなります。後方からでも連対できたのは、そのレースで上がり3位以内を使えた馬だけでした。

残す条件過去10年の数字
4コーナー後方で上がり3位以内24頭中9頭が連対(37.5%)。勝ち馬6頭はすべてここから
前走1着26頭中9頭(34.6%)。1〜6番人気に限ると11頭中6頭(54.5%)
前走3勝クラス19頭中5頭(26.3%)。2022年は12番人気のイズジョーノキセキが勝利
4歳64頭中12頭(18.8%)。勝ち馬10頭中6頭が4歳
同上。上がり3ハロンの順位は、そのレースの出走馬の中での順位

「7番人気以下」を外すだけで137頭が59頭(1レース平均5.9頭)に減り、連対20頭のうち16頭が残ります。ここに「6歳以上」を重ねても52頭・連対16頭のままで、取りこぼしは増えません。


2つの「府中牝馬ステークス」|10月のGIIは今のアイルランドT、6月のGIIIは旧マーメイドS

JRAは、10月の牝馬GIIを1953年からの府中牝馬Sの続きとして扱っています。6月の府中牝馬Sは旧マーメイドSの続きです。

アイルランドトロフィーのJRA公式ページには、本競走は1953年に「東京牝馬特別」の名で創設され、1992年に「府中牝馬ステークス」となり、2017年に「アイルランドトロフィー府中牝馬ステークス」、2025年に「アイルランドトロフィー」に改称された、と書かれています。一方、6月の府中牝馬SのJRA公式ページには、1996年に阪神芝2000mの「マーメイドS」として創設され、2025年に「府中牝馬S」へ改称してコースを東京芝1800mに移した、とあります。

項目10月の牝馬GII6月の府中牝馬S
今の名前アイルランドトロフィー(2025年〜)府中牝馬ステークス(2025年〜)
JRAが書く前身東京牝馬特別(1953年創設)→府中牝馬S(1992年〜2024年)マーメイドS(1996年創設・阪神芝2000m)
格付けGIIGIII
コース東京芝1800m東京芝1800m(2024年までは阪神・京都の芝2000m)
負担重量別定ハンデキャップ(2006年から)
2026年の施行日10月11日(日)6月21日(日)・終了
1着馬の特典エリザベス女王杯の優先出走権JRAのページに記載なし
出典:JRA アイルランドトロフィー、JRA 府中牝馬ステークス 歴史・コース(いずれも2026年10月10日確認)

この記事の「過去10年」は、JRAのアイルランドトロフィーのデータ分析ページと同じ窓です。コース・格付け・負担重量の3つが変わっていない10回なので、そのまま並べて比べられます。6月の府中牝馬Sのほうは、2024年までの9回が阪神と京都の芝2000mで行われているため、枠順や脚質をそのまま東京芝1800mへ持ち込めません。後半のH2で人気と斤量を中心に別に扱います。


人気と配当|7番人気以下は78頭中4頭しか連対していない

1〜6番人気の連対率は27.1%、7番人気以下は5.1%でした。上位6頭の中では人気順の差が出ていません。

人気成績(1着-2着-3着-着外)連対率3着内率
1番人気2-2-2-440.0%60.0%
2番人気1-2-2-530.0%50.0%
3番人気1-0-1-810.0%20.0%
4番人気3-1-0-640.0%40.0%
5番人気1-1-1-720.0%30.0%
6〜9番人気1-3-3-3210.3%17.9%
10番人気以下1-1-1-464.1%6.1%
出典:JRA アイルランドトロフィー データ分析(過去10年。競走中止1頭を含む延べ138頭)。自社集計と一致を確認

4番人気が3勝しているのが目を引きますが、各人気は10頭ずつしかいないので、ここは偶然の範囲として読みます。まとめて見ると、1〜3番人気が30頭中8頭(26.7%)、4〜6番人気が29頭中8頭(27.6%)で横並びです。7〜9番人気は29頭中2頭(6.9%)、10番人気以下は49頭中2頭(4.1%)まで落ちます。

1番人気は10回で2勝、3着以内は6回でした。

年1番人気着順
2025ボンドガール9着
2024マスクトディーヴァ3着
2023ディヴィーナ1着
2022ソダシ2着
2021マジックキャッスル15着
2020ラヴズオンリーユー5着
2019プリモシーン15着
2018ディアドラ1着
2017ヴィブロス2着
2016スマートレイアー3着
2016〜2025年の10回。netkeibaの過去レース結果から作成

馬連は380円から9,350円まで開きました。2,190円以下が4回、4,040円以上が6回で、2019年以降の7回のうち6回が4,000円を超えています。勝ち馬が7番人気以下だったのは2020年のサラキア(7番人気)と2022年のイズジョーノキセキ(12番人気)の2回です。


枠順|内・中・外の差は7ポイント。東京芝1800m全体でも差は出ない

枠順による連対率の差は小さく、内枠15.9%、中枠17.0%、外枠10.0%でした。同じコース全体の854頭でもほぼ横並びです。

枠府中牝馬S系10回同・1〜6番人気だけ東京芝1800mオープン級
内(1〜3枠)44頭中7頭 15.9%19頭中6頭 31.6%262頭中41頭 15.6%
中(4〜6枠)53頭中9頭 17.0%23頭中6頭 26.1%323頭中54頭 16.7%
外(7〜8枠)40頭中4頭 10.0%17頭中4頭 23.5%269頭中45頭 16.7%
左2列は2016〜2025年の10回・延べ137頭。右列は2016〜2025年の東京芝1800mのオープン級70レース・延べ854頭(府中牝馬S系の回を除く。毎日王冠・エプソムC・共同通信杯・東京スポーツ杯2歳Sなど)。いずれもnetkeibaの過去レース結果から当サイトが集計

10回の中では4枠から5頭の勝ち馬が出ています。ただし4枠は延べ17頭しかいないので、枠番1つの単位では偶然と区別がつきません。外枠の10.0%が少し低く見えるのも、人気を1〜6番人気に揃えると23.5%で内枠との差が縮みます。

出走頭数は8〜18頭で、平均13.7頭と少なめです。16頭以上になったのは2021年(18頭)と2025年(16頭)の2回だけで、多頭数での枠の有利不利を語れるほどの母数はありません。枠順は軸にせず、決まった枠を理由に評価を上げ下げしないというのが、この10回から言える範囲です。


脚質|勝ち馬10頭中6頭が4角後方。ただし上がり3位以内が条件

勝ち馬10頭のうち6頭は、4コーナーで後方にいました。同じ東京芝1800mの他のオープン級とは逆の結果です。

この記事の4コーナーの位置は、頭数に合わせて3つに分けています。前は4コーナーで頭数の4分の1以内(少なくとも3番手まで)、中団はそこから6番手または頭数の6割まで、後方はそれより後ろです。

4コーナーの位置府中牝馬S系10回同・1〜6番人気だけ東京芝1800mオープン級同・1〜6番人気だけ
前38頭中6頭 15.8%20頭中5頭 25.0%262頭中57頭 21.8%131頭中50頭 38.2%
中団51頭中5頭 9.8%22頭中4頭 18.2%275頭中53頭 19.3%166頭中46頭 27.7%
後方48頭中9頭 18.8%17頭中7頭 41.2%317頭中30頭 9.5%122頭中29頭 23.8%
左2列は2016〜2025年の10回・延べ137頭。右2列は2016〜2025年の東京芝1800mオープン級70レース・延べ854頭(府中牝馬S系の回を除く)。いずれもnetkeibaの過去レース結果から当サイトが集計

同じコースの他のオープン級では、後方の連対率は9.5%で3つの中で最も低く、前に行った馬が21.8%で最も高くなっています。府中牝馬S系の10回だけが、後方18.8%、前15.8%と向きが逆です。人気を揃えると差はさらに開き、1〜6番人気の後方は17頭中7頭(41.2%)が連対しています。勝ち馬の4コーナーの位置は、後方が6頭、前が3頭(2017年クロコスミア、2020年サラキア、2023年ディヴィーナ)、中団が1頭(2016年クイーンズリング)でした。

ただし、後ろにいれば届いたわけではありません。分かれ目は上がり3ハロン(ゴール前600mのタイム)の順位でした。

4コーナーの位置上がり1〜3位上がり4位以下
前1頭中1頭37頭中5頭(13.5%)
中団10頭中5頭(50.0%)41頭中0頭
後方24頭中9頭(37.5%)24頭中0頭
2016〜2025年の10回・延べ137頭。上がり3ハロンの順位は、そのレースの出走馬の中での順位。同タイムは同順位

中団と後方で上がりが4位以下だった65頭は、10年で1頭も連対していません。逆に、後方から上がり3位以内を使った24頭は9頭が連対し、勝ち馬6頭もすべてここに入ります。各レースで最も速い上がりを使った馬が連対したのは10回中6回でした。

4コーナーの位置と上がりの順位は、レースが終わるまで分からない数字です。レース前に使うなら、前走やその前の東京コースで、後ろから上位の上がりを使えていたかを見ることになります。これは過去の傾向から読んだ推定で、当日の位置取りを保証するものではありません。


斤量と年齢|137頭中124頭が54kgか55kg。4歳が中心で6歳以上は18頭中1頭

137頭のうち124頭が54kgか55kgで出ており、斤量による差は出ていません。年齢は4歳が6勝で中心でした。

別定のこのレースでは、2022年までは54kg、2023年以降は55kgで出る馬が大半です。56kg以上で出た馬は10年で11頭しかいません。

斤量頭数と連対連対率勝ち
54kg以下79頭中11頭13.9%6
55kg47頭中5頭10.6%2
56kg以上11頭中4頭36.4%(参考)2
2016〜2025年の10回・延べ137頭。56kg以上は15頭未満のため参考値。56kg以上で連対したのは2017年ヴィブロス・2018年ディアドラ・2022年ソダシ(各56kg)と2024年ブレイディヴェーグ(57kg)

56kg以上の11頭からは4頭が連対しています。母数が少ないので「重いほうが有利」とまでは言えませんが、実績で斤量が増えた馬を、斤量を理由に割り引く根拠はこの10回には見当たりません。

年齢成績(1着-2着-3着-着外)連対率
3歳0-0-0-20%
4歳6-6-7-4618.5%
5歳4-3-1-4513.2%
6歳0-1-2-136.3%
7歳以上0-0-0-20%
出典:JRA アイルランドトロフィー データ分析(延べ138頭)

4歳が6勝、5歳が4勝で、6歳以上は18頭中1頭(2019年2着のフロンテアクイーン)しか連対していません。6歳以上で1〜6番人気に推された馬は7頭いましたが、こちらも連対は0頭でした。


前走|前走1着が強く、ヴィクトリアマイル組は20頭で連対0

前走で1着だった馬は26頭中9頭が連対しました。前走が6着以下だった63頭からは4頭です。

前走の着順頭数と連対連対率
1着26頭中9頭34.6%
2〜3着27頭中5頭18.5%
4〜5着21頭中2頭9.5%
6着以下63頭中4頭6.3%
2016〜2025年の10回・延べ137頭。JRAデータ分析ページの前走着順別(1着6-3-1-17など)と一致

人気を1〜6番人気に揃えても、前走1着は11頭中6頭(54.5%)、前走2〜3着は21頭中5頭(23.8%)、前走4着以下は27頭中5頭(18.5%)と順番が変わりません。人気だけで絞るより、もう一段連対率が上がる組み合わせです。

前走のレースで分けると、はっきり分かれる組が3つあります。

前走のレース・クラス頭数と連対3着以内
クイーンS28頭中4頭(14.3%)7頭
ヴィクトリアマイル20頭中0頭4頭(すべて3着)
関屋記念10頭中4頭(参考)5頭
京成杯オータムH10頭中0頭(参考)1頭
マーメイドS・6月の府中牝馬S9頭中0頭(参考)0頭
3勝クラス(旧1600万下)19頭中5頭(26.3%)5頭
2016〜2025年の10回。15頭未満は参考値

ヴィクトリアマイルから直行した20頭は、1〜6番人気が13頭いたにもかかわらず連対が0頭です。3着が4頭(2016年スマートレイアー、2019年ラッキーライラック、2022年アンドヴァラナウト、2024年マスクトディーヴァ)あるので、走れていないわけではありません。勝ち切るところまで届いていない、というのがこの10回の姿です。

前走3勝クラスの19頭からは5頭が連対し、2017年クロコスミア、2022年イズジョーノキセキ、2025年ラヴァンダの3頭が勝っています。重賞組より格下に見える組が、このレースでは割り引かれていません。前走関屋記念の10頭からは4頭が連対しており、同じ夏のマイル重賞組の動きは関屋記念 過去10年データにもまとめています。前走クイーンSは28頭と最も多い組ですが、連対率は14.3%で全体の平均並みでした。

前走からの間隔は、22〜60日が29頭中4頭(13.8%)、61〜110日が56頭中10頭(17.9%)、111日以上が50頭中6頭(12.0%)で、休み明けかどうかで大きな差はありません。


2026年アイルランドトロフィーの出走16頭に当てはめる

16頭は全馬が4歳か5歳です。前走1着は5頭、前走ヴィクトリアマイル組は3頭、前走6月の府中牝馬S組は3頭でした。

馬番馬名性齢斤量前走当てはまる条件
1ニシノティアモ牝555府中牝馬S(6月)10着前走6着以下・前走6月の牝馬ハンデ重賞(参考)
2チェルビアット牝455中京記念 7着前走6着以下
3クイーンズウォーク牝555ヴィクトリアマイル 3着前走ヴィクトリアマイル(20頭0連対)
4クランフォード牝555京成杯オータムH 7着前走京成杯AH(10頭中0頭連対・参考)・前走6着以下
5カネラフィーナ牝455中京記念 8着前走6着以下
6ムイ牝455エニフS(ダート1400m)12着前走6着以下
7ミラビリスマジック牝555阿武隈S(3勝クラス)1着前走1着・前走3勝クラス
8ルージュソリテール牝455クイーンS 6着前走6着以下
9ウイントワイライト牝455府中牝馬S(6月)2着前走6月の牝馬ハンデ重賞(参考)
10セキトバイースト牝555府中牝馬S(6月)1着前走1着・前走6月の牝馬ハンデ重賞(参考)
11ラヴァンダ牝556中京記念 1着前走1着・2025年の勝ち馬・56kg
12ミアネーロ牝555関越S 3着目立った当てはまりなし
13ワタシマツワ牝455日高S(3勝クラス)1着前走1着・前走3勝クラス
14ハワイアンティアレ牝555豊橋S(3勝クラス)1着前走1着・前走3勝クラス
15ジョスラン牝455ヴィクトリアマイル 8着前走ヴィクトリアマイル・前走6着以下
16カムニャック牝456ヴィクトリアマイル 2着前走ヴィクトリアマイル・56kg
枠順・斤量・前走はnetkeibaの出馬表と各馬の戦績(2026年10月10日朝の時点)。人気は当日のオッズで決まるため入れていない

過去10年の条件にいちばん多く重なるのは、前走1着で重賞を勝ってきたラヴァンダです。前走3勝クラスを勝ってきたミラビリスマジック、ワタシマツワ、ハワイアンティアレの3頭も、このレースで割り引かれてこなかった組に入ります。

逆に、GIのヴィクトリアマイルで2着・3着だったカムニャックとクイーンズウォークは、20頭で連対0の前走ヴィクトリアマイル組です。セキトバイーストは6月の府中牝馬Sを連覇していますが、2025年のこのレースでは3番人気で10着でした。前走が6月の牝馬ハンデ重賞(マーメイドS・府中牝馬S)だった馬は過去10年で9頭しかおらず、全頭が4着以下でしたが、15頭に満たないので参考値です。

どの条件も10回ぶんの集計で、母数は数頭から数十頭です。当日に1〜6番人気へ入るかどうかと、直線で上位の上がりを使えるかどうかを、最後に重ねて見てください。


6月の府中牝馬ステークス|マーメイドS時代を含めた過去10回と2026年

6月の府中牝馬Sは、7番人気以下の勝利が10回中5回ある荒れやすいハンデ戦です。10月のGIIとは人気の効き方が違います。

JRAがこのレースの前身とするマーメイドS(2016〜2024年)と、府中牝馬Sとしての2025年を合わせた10回で数えました。2023年までは阪神、2024年は京都の芝2000mで、2025年から東京芝1800mです。コースが違うので、枠順と脚質は参考にとどめ、人気と斤量を中心に見ます。

項目6月系10回(マーメイドS2016〜2024+府中牝馬S2025)10月系10回(府中牝馬S2016〜2024+アイルランドT2025)
1〜6番人気の連対率60頭中12頭 20.0%59頭中16頭 27.1%
7番人気以下の連対率88頭中8頭 9.1%78頭中4頭 5.1%
7番人気以下の勝利5回2回
1番人気の連対10回中2回10回中4回
netkeibaの過去レース結果から集計。6月系は延べ148頭、10月系は延べ137頭

ハンデ戦の斤量は、54.5〜55.5kgの19頭が5頭連対(26.3%)で最も高く、52kg以下の67頭は8頭(11.9%)でした。軽い斤量の馬が5勝しているので、軽ハンデが不利というわけでもありません。年齢は4歳が54頭中8頭(14.8%)、5歳が72頭中9頭(12.5%)、6歳以上が22頭中3頭(13.6%)で、開きは2.3ポイントでした。

年競走コース勝ち馬(斤量・人気)2着(斤量・人気)馬連
2026府中牝馬S東京芝1800mセキトバイースト(56kg・5番人気)ウイントワイライト(53kg・9番人気)13,070円
2025府中牝馬S東京芝1800mセキトバイースト(55.5kg・5番人気)カナテープ(53kg・3番人気)3,030円
2024マーメイドS京都芝2000mアリスヴェリテ(50kg・4番人気)エーデルブルーメ(54kg・1番人気)1,880円
2023マーメイドS阪神芝2000mビッグリボン(55kg・1番人気)ウインマイティー(56kg・3番人気)1,000円
2022マーメイドS阪神芝2000mウインマイティー(54kg・10番人気)マリアエレーナ(55kg・4番人気)5,760円
2021マーメイドS阪神芝2000mシャムロックヒル(50kg・10番人気)クラヴェル(51kg・5番人気)11,970円
2020マーメイドS阪神芝2000mサマーセント(50kg・7番人気)センテリュオ(55kg・2番人気)8,070円
2019マーメイドS阪神芝2000mサラス(51kg・7番人気)レッドランディーニ(51kg・10番人気)19,380円
2018マーメイドS阪神芝2000mアンドリエッテ(51kg・10番人気)ワンブレスアウェイ(53kg・9番人気)10,840円
2017マーメイドS阪神芝2000mマキシマムドパリ(55kg・3番人気)クインズミラーグロ(54kg・2番人気)1,270円
2016マーメイドS阪神芝2000mリラヴァティ(53kg・6番人気)ヒルノマテーラ(51kg・7番人気)6,030円
netkeibaの過去レース結果から作成。コースの出典はJRA 府中牝馬ステークス 歴史・コース

東京芝1800mに移ってからの2回は、どちらもセキトバイーストが4コーナー3番手以内から押し切りました。ただし2回しかないので、東京で前が残りやすいレースになったとまでは言えません。6月の府中牝馬Sの予想に10月のGIIのデータを使うと、人気の信頼度を高く見積もりすぎることになります。


過去10年の全結果|府中牝馬S(2016〜2024)とアイルランドT(2025)

10回の上位3頭と配当は次のとおりです。勝ちタイムは1分44秒5から1分48秒5まで、馬場によって4秒の開きがありました。

年頭数・馬場1着(人気)2着(人気)3着(人気)単勝馬連
202516頭・良ラヴァンダ(4)アンゴラブラック(6)カナテープ(5)700円4,690円
202415頭・良ブレイディヴェーグ(2)シンティレーション(10)マスクトディーヴァ(1)360円6,790円
202313頭(1頭競走中止)・良ディヴィーナ(1)ルージュエヴァイユ(4)ライラック(10)470円1,460円
202215頭・良イズジョーノキセキ(12)ソダシ(1)アンドヴァラナウト(3)3,480円4,040円
202118頭・良シャドウディーヴァ(4)アンドラステ(5)マルターズディオサ(8)880円6,020円
20208頭・重サラキア(7)シャドウディーヴァ(6)サムシングジャスト(8)2,020円9,350円
201915頭・稍重スカーレットカラー(4)フロンテアクイーン(9)ラッキーライラック(2)680円7,320円
201811頭・良ディアドラ(1)リスグラシュー(2)フロンテアクイーン(7)230円380円
201714頭・稍重クロコスミア(5)ヴィブロス(1)アドマイヤリード(2)1,040円2,190円
201613頭・良クイーンズリング(3)マジックタイム(2)スマートレイアー(1)650円1,260円
netkeibaの過去レース結果から作成。2023〜2025年の上位3頭はJRA アイルランドトロフィーの過去3年の結果と一致を確認

同じ東京芝1800mの重賞は、毎日王冠 過去10年データでも同じ形で数えています。


よくある質問

本文で扱えなかった条件と例外を、6つの疑問に分けて数字で答えます。

Q. 府中牝馬ステークスは2026年はいつですか?

A. 「府中牝馬ステークス」の名前のレースは2026年6月21日に終わりました(2025年は6月22日)。2024年まで10月に行われていた牝馬GIIは、2026年10月11日に「アイルランドトロフィー」として行われます。

Q. 雨で馬場が悪くなったときはどうでしたか?

A. 稍重・重だった3回(2017年・2019年・2020年)は、勝ち馬3頭のうち2頭が4コーナー3番手以内からでした。馬連は2,190円・7,320円・9,350円です。3回しかないので参考値です。

Q. 3歳馬が出てきたらどう見ればいいですか?

A. 過去10年で3歳馬の出走は2頭だけで、どちらも4着以下でした。判断できる数がないので、年齢以外の条件で見るしかありません。2026年は3歳馬の出走がありません。

Q. 2026年の出走馬で東京芝1800mの実績があるのはどの馬ですか?

A. 勝ち鞍があるのはニシノティアモ(2-1-0-3)、カネラフィーナ(2-0-0-0)、セキトバイースト(2-0-0-1)、ラヴァンダ(1-0-1-0)、ルージュソリテール(1-1-0-1)、ジョスラン(1-0-0-0)の6頭です。カムニャックとクイーンズウォークはこのコースを走ったことがありません。

Q. 長い休み明けの馬は割り引くべきですか?

A. この10回では割り引く根拠は出ていません。2024年はエリザベス女王杯以来337日ぶりのブレイディヴェーグが57kgで勝ちました。前走から111日以上空いた馬は50頭中6頭が連対(12.0%)です。

Q. エリザベス女王杯とはどうつながっていますか?

A. JRAの規定で、アイルランドトロフィーの1着馬にはエリザベス女王杯の優先出走権が与えられます。6月の府中牝馬SのJRAのページには、優先出走権の記載がありません。


参考情報

この記事の数字と事実は、次の資料から取りました。確認日はすべて2026年10月10日です。

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免責事項

本記事は公開データの集計で、的中を保証するものではありません。馬券の購入は自己責任でお願いします。

集計の対象は2016年から2025年までの10回・延べ137頭で、15頭に満たない区分は参考値として扱っています。4コーナーの位置と上がり3ハロンの順位はレースが終わってから分かる数字で、レース前には前走などからの推定になります。

更新履歴

2026年10月10日に公開しました。2016〜2025年の10回・延べ137頭で集計しています。

以後は毎年のレース後に、最新の10回で数え直して更新します。

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この記事を書いた人

競馬予想ロジック研究家。現役のエンジニアであり、会社を経営している。データの集計と分析、判断ルールの設計を本業とする。2000年代前半に独自の競馬予想ロジックを組み立て、年間を通して収支をプラスに保つ取り組みをおよそ10年にわたり続けていたと本人は語る。馬券の払戻金に対する課税の扱いが問題になった2010年代前半に第一線を退き、現在は馬券を購入していない。1レースごとの的中よりも「買うレースを選ぶ基準」のほうを重視する立場をとってきた。集計は編集部が担い、判断ルールの設計と最終的な選出は本人が行っている。過去の経緯であり、将来の結果を保証するものではない。

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