関屋記念 過去10年データ|10番人気以下は74頭中2頭、勝ち馬は秋のGIに届かない

関屋記念は、新潟競馬場の芝1600m(外回り・左回り)で行われる3歳以上のGIIIです。出走は14〜18頭(過去10年の平均16.4頭)とにぎやかで、直線659mという中央競馬でいちばん長い直線を使います。このページは2017年から2026年までの直近10回・延べ164頭を1頭ずつ数え直し、さらに164頭全部の前走・キャリア(それまでの出走数)・上がり3ハロン・血統・次走まで取って、どの条件で結果が分かれていたのかを並べたものです。

数字はnetkeibaの過去レース結果から機械的に集計しました。指標は連対率(2着以内に入った割合)で統一し、勝ち数と3着以内の頭数を参考として併記しています。どの区分も「延べ何頭のうち何頭か」を必ず付け、15頭に満たない区分は判断には使わず参考値として残しました。また、関屋記念だけの偏りなのかコース全体の性質なのかを分けるため、同じ新潟芝1600mを全クラス267レース・延べ3,913頭ぶん取得して突き合わせています。

先に断っておきます。2025年から施行条件が2つ変わりました。施行時期が8月中旬から7月下旬へ、負担重量が別定からハンデキャップへ移っています。10回のうち新条件は2回しかないため、この記事は10年を一括で出したうえで、変更の影響を受ける項目にはその都度注記を付けています。

この記事でわかること

  • 10番人気以下の74頭から連対が2頭しか出ていないこと。この1本を引くだけで164頭が90頭に減り、連対21頭のうち19頭が残ること
  • 4コーナーで後方にいながら上がり3ハロン4位以下だった41頭が、10年で1頭も連対していないこと
  • 「外枠有利」が、向きとしては正しいけれど大きさが2倍近く盛られていること
  • 「新潟のマイルは牝馬」が、同じコースの3,913頭では0.5ポイント差しかないこと
  • 2025年のハンデ戦化で、過去の斤量データが読み替えられなくなったこと
  • 過去10年の出走164頭から、同じ年のGIで3着以内に入ったのが1頭しかいないこと

目次

結論|過去10年で残った条件と、外していい条件

最も差が出たのは人気で、10番人気以下の74頭は連対2頭・2.7%。次に効いたのは4コーナーの位置と決め手の組み合わせです。

10年分の164頭を並べたとき、外していい馬のほうがはっきり出ます。まず外す条件から置きます。

外す条件過去10年の数字
10番人気以下74頭中2頭が連対(2.7%)。勝ち馬は0頭。3着以内も2頭だけ
6歳以上でキャリア21戦以上43頭中1頭(2.3%)。勝ち馬0頭
4コーナーで後方、かつ上がり3ハロン4位以下41頭中0頭。10年で1頭も2着以内に入っていない
2017〜2026年の10回・延べ164頭。netkeibaの過去レース結果から集計。キャリアは関屋記念より前の出走数

逆に、残したほうがいい側はこうなります。「後方でも決め手があれば残す」という書き方になっているのは、後方から連対した6頭が全員、そのレースで上がり2位以内を使っていたからです。

残す条件過去10年の数字
9番人気以内90頭中19頭が連対(21.1%)。連対21頭のうち19頭がここに入る
4コーナーで前(頭数の4分の1以内)44頭中10頭(22.7%)。上がりが4位以下でも43頭中9頭・20.9%で残る
後方でも上がり3位以内を使える26頭中6頭(23.1%)。後方から連対した6頭は全員が上がり2位以内
5歳62頭中12頭(19.4%)。4歳8.8%・6歳以上8.6%より高い
同上。上がり3ハロン順位はそのレースの出走馬内での順位

「10番人気以下」を1本引くだけで164頭が90頭に減り、その中に連対21頭のうち19頭が入ります。取りこぼす2頭は2025年2着のオフトレイル(10番人気)と2022年2着のシュリ(12番人気)です。ここに「6歳以上でキャリア21戦以上」を重ねると71頭・連対14頭になりますが、切り落とす連対が5頭に増えるので、絞り込みの1本目としては人気だけで十分だと考えます。

なお2025年は2着が同着だったため、10回の連対馬は20頭ではなく21頭、3着馬は9頭です。この記事の頭数はすべてこの数え方で揃えています。


人気と配当|10番人気以下は74頭中2頭、馬連は堅い年と荒れる年に割れる

1〜3番人気が26.7%、4〜6番人気が23.3%とほぼ横並びで、7番人気から下が急に落ちます。上位人気の中では優劣がつきません。

人気頭数連対率勝ち3着以内
1〜3番人気30頭中8頭26.7%613頭(43.3%)
4〜6番人気30頭中7頭23.3%311頭(36.7%)
7〜9番人気30頭中4頭13.3%14頭(13.3%)
10番人気以下74頭中2頭2.7%02頭(2.7%)
2017〜2026年の10回・延べ164頭。開きは24.0ポイント
人気別の連対率(10回・延べ164頭)0%10%20%30%26.7%23.3%13.3%2.7%1〜3番人気30頭中8頭4〜6番人気30頭中7頭7〜9番人気30頭中4頭10番人気以下74頭中2頭

1番人気は10回で5勝、3着以内が8回です。勝ったのは2026年アンパドゥ、2025年カナテープ、2022年ウインカーネリアン、2019年ミッキーグローリー、2018年プリモシーンで、崩れたのは2023年ララクリスティーヌ(9着)と2017年メートルダール(12着)の2回だけでした。人気を軸には使いませんが、支持を集めた馬がそのまま走っている回が多いレースだと言えます。

ところが配当は安定しません。馬連は10回で1,800円から11,190円まで開き、3,000円未満の年が5回、6,700円以上の年が4回と、真ん中の値が少ない分かれ方をしています。上位人気が来ているのに配当が跳ねるのは、相手側に7〜12番人気が入る年があるからです。

馬連1着の人気2着の人気
20262,820円1番人気8番人気
20253,620円1番人気10番人気・2番人気(同着)
20243,740円3番人気8番人気
20231,800円4番人気2番人気
202211,190円1番人気12番人気
20216,710円4番人気6番人気
20207,230円4番人気8番人気
20192,360円1番人気6番人気
20182,540円1番人気5番人気
20177,180円7番人気4番人気
2025年は2着同着のため馬連が2通り出ているが、netkeibaの表示上の代表値を掲載

枠順|外枠は確かに走っているが、コース3,913頭で見ると差はここまで大きくない

関屋記念10回では外枠が内枠の2.06倍ですが、同じコースの3,749頭では1.21倍です。向きは同じで、大きさが違います。

まず関屋記念だけの数字です。外7〜8枠が22.4%、内1〜3枠が10.9%、中4〜6枠は6.7%で勝ち馬0頭。1〜6番人気に絞ると外枠は45.0%(20頭中9頭)まで上がります。これだけ見ると「外枠に入った上位人気を買えばいい」という話になります。

関屋記念164頭関屋記念の1〜6番人気60頭新潟芝1600m 3,749頭同 1〜6番人気1,542頭
内(1〜3枠)55頭中6頭 10.9%21頭中4頭 19.0%1,205頭中147頭 12.2%491頭中123頭 25.1%
中(4〜6枠)60頭中4頭 6.7%19頭中2頭 10.5%1,389頭中198頭 14.3%576頭中159頭 27.6%
外(7〜8枠)49頭中11頭 22.4%20頭中9頭 45.0%1,155頭中170頭 14.7%475頭中146頭 30.7%
外÷内の倍率2.06倍2.37倍1.21倍1.23倍
コース側は新潟芝1600m(外回り)の2017〜2026年・全クラス267レースから関屋記念の10回を除いた数字
枠順別の連対率(青=関屋記念164頭/灰=同コース3,749頭)0%10%20%30%10.9%12.2%6.7%14.3%22.4%14.7%内(1〜3枠)中(4〜6枠)外(7〜8枠)コース側は新潟芝1600m・全クラス267レースから関屋記念を除いた数字

コース側でも外枠のほうが数字は高いので、「外枠有利」という向き自体は否定できません。ただし倍率は1.21〜1.23倍で、関屋記念10回の2.06〜2.37倍とは開きがあります。とくに中4〜6枠の6.7%(勝ち馬0頭)は、コース側では中枠がいちばん普通の成績(14.3%)である以上、10回ぶんの並びとして扱うのが妥当です。16頭以上に絞った788頭でも枠順の開きは1.4ポイントしかありません。

ですので、この記事では枠順を「軸」にはしません。外枠が入っていたら少し前向きに見る程度で、22.4%や45.0%という数字をそのまま次の年に当てはめないでください。


脚質|後方から届いたのは、上がり上位を使えた馬だけ

4コーナーで後方かつ上がり4位以下だった41頭は10年で連対0です。後方から来た6頭は全員が上がり2位以内でした。

まず4コーナーの位置だけで数えると、前(頭数の4分の1以内)が22.7%、中団9.4%、後方9.0%です。これを「前が有利」で終わらせると読み違えます。同じ位置でも、決め手を使えたかどうかで結果がまったく違うからです。

4コーナーの位置と上がり3ハロン順位頭数連対率
前(4角で頭数の4分の1以内)× 上がり4位以下43頭中9頭20.9%
中団 × 上がり4位以下50頭中3頭6.0%
後方 × 上がり3位以内26頭中6頭23.1%
後方 × 上がり4位以下41頭中0頭0.0%
「前 × 上がり3位以内」は10年で1頭しかいないため表から外した(その1頭は連対)。中団 × 上がり3位以内も3頭のみ(うち2頭が連対)
位置と決め手の組み合わせ別 連対率(10回・延べ164頭)0%10%20%30%20.9%6.0%23.1%0.0%前・上がり4位以下43頭中9頭中団・上がり4位以下50頭中3頭後方・上がり3位以内26頭中6頭後方・上がり4位以下41頭中0頭

読み方は2つです。前に行けた馬は決め手がなくても残る(上がり4位以下でも20.9%)。後方の馬は決め手がなければ届かない(上がり4位以下で41頭中0頭)。実際、後方から連対した6頭はすべて上がり2位以内でした。2026年アンパドゥ(上がり1位)、2025年カナテープ(1位)とオフトレイル(2位)、2020年サトノアーサー(1位)、2019年ミッキーグローリー(2位)、2018年ワントゥワン(1位)です。

この形はコース全体でも同じ向きに出ます。新潟芝1600mの3,913頭では前20.1%・中団16.5%・後方6.5%で、1勝クラス8.4%・2勝クラス9.6%・3勝クラス5.7%・オープン級6.9%と、クラスを問わず後方だけが低い数字です。「直線が長いから追い込みが届く」というより、届く馬は限られていて、その条件が上がり上位と考えたほうが数字に合います。

ただし4コーナーの位置も上がり順位も、レースが終わってから分かる数字です。予想の段階では前走の通過順から推測するしかありません。そこで前走の位置も数えました。

前走の4コーナー位置今回の連対率今回どこにいたか
前(頭数の4分の1以内)49頭中8頭 16.3%前55% / 中団29% / 後方16%
中団55頭中4頭 7.3%前20% / 中団45% / 後方35%
後方59頭中9頭 15.3%前10% / 中団24% / 後方66%
前走の位置は今回の位置をかなり引き継ぐが、連対率そのものには大きな差が出ていない

前走で前にいた馬は今回も55%が前、前走で後方だった馬は66%が後方と、位置取りはよく引き継がれます。ところが連対率で見ると前走前16.3%・前走後方15.3%でほとんど差がありません。前走の位置だけで「この馬は届かない」と決めるのは無理ということです。後方に置かれそうな馬については、上がり上位を使えるタイプかどうかを別に確かめる必要があります。

参考までに、上がり3ハロン順位だけで見ると1位10頭のうち5頭が連対(参考値)、2〜3位20頭で4頭、4〜5位20頭で3頭、6位以下114頭で9頭・7.9%でした。上がり最速の馬が連対したのは10回中5回です。


牝馬・年齢・キャリア|数字が動くのは人気を揃えたときだけ

関屋記念では牝馬24.4%・牡馬9.7%ですが、同じコースの3,913頭では牝14.1%・牡13.6%で0.5ポイント差です。

牝馬の数字は目を引きます。41頭中10頭が連対し、1〜6番人気に揃えても牝36.4%(22頭中8頭)・牡18.9%(37頭中7頭)と差は残ります。斤量の差が理由かを確かめると、牡馬の平均は56.30kg・牝馬は54.21kgですが、牡馬の中では重いほうが上(57.0kg以上15.2%>56.0〜56.5kg 7.4%)で、軽さでは説明できません。

性別関屋記念164頭関屋記念の1〜6番人気新潟芝1600m 3,913頭
113頭中11頭 9.7%37頭中7頭 18.9%1,689頭中230頭 13.6%
41頭中10頭 24.4%22頭中8頭 36.4%2,088頭中295頭 14.1%
セン10頭中0頭(※15頭未満・参考値)1頭(※参考値)136頭中11頭 8.1%
コース側は関屋記念を含む新潟芝1600m全クラス267レース。オープン級だけ(関屋記念を除く219頭)では牡16.1%・牝13.4%で向きが逆になる

コース全体で0.5ポイント、上位人気に揃えても1.2ポイント(牡27.5%・牝28.7%)の差しかないので、「新潟のマイルは牝馬」という一般則としては立ちません。関屋記念10回・牝馬41頭ぶんの偏りとして受け取るのが妥当です。ただし各年に出走する牝馬は平均4.1頭、上位人気の牝馬は年2〜3頭しかいないので、実際の検討では母数の薄さも込みで見てください。

年齢はもっとはっきりしています。生の数字は5歳19.4%・4歳8.8%・6歳以上8.6%ですが、これは人気の裏返しです。1〜6番人気に占める割合が3〜4歳59.1%・5歳41.9%・6歳以上13.8%とまったく違うため、人気を揃えると順番が入れ替わります。

年齢全164頭1〜6番人気だけその年齢が上位人気に入る割合
3〜4歳44頭中4頭 9.1%26頭中3頭 11.5%59.1%
5歳62頭中12頭 19.4%26頭中8頭 30.8%41.9%
6歳以上58頭中5頭 8.6%8頭中4頭 50.0%(※15頭未満・参考値)13.8%
3歳は10年で10頭しか出走しておらず単独では参考値。2018年プリモシーン(51.0kg)が唯一の3歳勝ち馬

つまり若い馬が実力以上に支持を集めているのがこのレースで、「6歳以上は消し」という決めつけは成り立ちません。ただし年齢とキャリアを掛けると別の線が出ます。

年齢 × キャリア頭数連対率
3〜4歳 × キャリア10戦以下30頭中3頭10.0%
5歳 × キャリア11〜20戦38頭中7頭18.4%
5歳 × キャリア21戦以上21頭中4頭19.0%
6歳以上 × キャリア11〜20戦14頭中4頭28.6%(※15頭未満・参考値)
6歳以上 × キャリア21戦以上43頭中1頭2.3%
キャリアは関屋記念より前の出走数。3〜4歳 × キャリア11〜20戦(14頭中1頭)と5歳 × 10戦以下(3頭)は参考値のため表から省いた

キャリア21戦以上は全体で64頭中5頭・7.8%ですが、そのうち5歳の21頭は19.0%で走っています。落ちているのは6歳以上でキャリアを重ねた43頭のほうで、連対は2022年2着シュリの1頭だけでした。「年を取った馬が走らない」のではなく、「年齢もキャリアも重なった馬が走っていない」という形です。


2025年に変わった2つ|7月開催とハンデ戦。斤量データはもう読み替えられない

2025年から施行時期が8月中旬→7月下旬、負担重量が別定→ハンデキャップに変わりました。過去の斤量の傾向はそのまま使えません。

2017〜2024年(8回)2025〜2026年(2回)
負担重量別定ハンデキャップ
施行日8月11〜16日7月26日・27日
開催2回新潟6日目 / 3回新潟2日目など2回新潟2日目
実際の出走表・結果表から確認。コース(芝1600m外回り)・格付け(GIII)・出走条件(3歳以上オープン)・発走時刻(15:45)は10回とも同じ

この2つのうち、データの読み方に直接効くのはハンデ戦化です。別定では重い斤量を背負う馬ほど実績がある馬でした。ですから「57.0kg以上が15.2%」という数字は、斤量が有利だったのではなく、実績馬が実績どおり走ったという意味になります。ところがハンデ戦では重い斤量はハンデキャッパーが付けた負担です。同じ「57kg」でも意味が反対に近いところまで動きました。

斤量帯(全164頭)頭数連対率
54.0kg以下35頭中7頭20.0%
54.5〜55.5kg16頭中2頭12.5%
56.0〜56.5kg62頭中5頭8.1%
57.0kg以上51頭中7頭13.7%
54.0kg以下の35頭のうち27頭は牝馬。牡馬だけで数えると57.0kg以上15.2%>56.0〜56.5kg 7.4%で順番が逆になる

したがって斤量は軸にしません。表は残しますが、2024年以前の8回と2025年以降では数字の意味が違うことを前提に見てください。ハンデ戦としての傾向は、あと数年ぶんが貯まるまで数字にできません。

もう一方の7月移動も、ローテーションの読み方に影響します。前走からの間隔別の連対率は、中2週以内18.2%・22〜60日12.7%・61〜110日11.3%・111日以上12.5%とほぼ横一線で、そもそも間隔では差が出ないレースです。前走のクラスも前走の着順も同じくフラットでした。

区分頭数連対率
前走がGI25頭中5頭20.0%
前走がGIII69頭中9頭13.0%
前走がリステッド28頭中4頭14.3%
前走がオープン特別19頭中1頭5.3%
前走 中京記念(トヨタ賞中京記念を含む)23頭中6頭26.1%
前走 米子ステークス14頭中3頭21.4%(※15頭未満・参考値)
前走が1400m27頭中2頭7.4%
前走が1600m87頭中13頭14.9%
前走が1800m33頭中4頭12.1%
前走1着22頭中3頭13.6%
前走6着以下78頭中7頭9.0%
前走1200m以下(4頭)と2000m以上(13頭)は参考値のため省略。中京記念は開催時期・競馬場が年によって変わっている点に注意

この中でわずかに高いのが前走・中京記念組の26.1%(23頭中6頭)ですが、7月移動によって中京記念との間隔は年によって変わります。2026年は関屋記念のほうが先に行われました。「中京記念からの臨戦が良い」という読みは、日程が固まるまで保留にしてください。


勝ち馬は秋のGIに届いていない|164頭で同年GI3着以内は1頭

過去10年の出走164頭のうち、同じ年のGIで3着以内に入ったのは1頭だけです。勝ち馬10頭からは0頭でした。

関屋記念での着順頭数同年その後のGIに出走同年GIで3着以内同年GI勝ち
1着10頭5頭0頭0頭
2着11頭4頭0頭0頭
3着9頭2頭1頭0頭
4〜5着20頭3頭0頭0頭
6着以下114頭10頭0頭0頭
2着が11頭なのは2025年の同着による。「同年その後」は関屋記念より後・その年の12月までに出走したGI

唯一の1頭は2022年に3着だったダノンザキッドで、この年のマイルチャンピオンシップ2着・香港カップ2着まで進みました。連対した21頭からは、同年のGIで3着以内に入った馬が出ていません。

次走で最も多いのは京成杯オータムハンデキャップで38頭、次いで富士ステークス11頭、ポートアイランドステークス6頭、アイルランドトロフィー(府中牝馬ステークス)6頭、スワンステークス5頭でした。秋のマイル路線へそのまま流れていく形です。

面白いのは、秋に重賞を勝っているのが関屋記念で3〜4着だった馬という点です。2024年3着ジュンブロッサムが富士ステークス1着、2021年3着ソングラインが富士ステークス1着、2023年4着フィアスプライドがターコイズステークス1着。勝ち馬のその後を追うより、上位で負けた馬の巻き返しのほうが数字に出ています。

ここから言えるのは、関屋記念を「秋のGIへの登竜門」として見ない、ということです。夏のマイル路線の中で完結している一戦という位置づけのほうが、10年ぶんの実データには合っています。


血統|父の系統では差が出ていない

父の系統別に164頭を数えても、判断に使える差は出ませんでした。母数が15頭を超えるのは2系統だけです。

父の系統頭数連対率
Halo系(サンデーサイレンス系を含む)84頭中9頭10.7%
Mr. Prospector系38頭中6頭15.8%
Roberto系12頭中3頭25.0%(※15頭未満・参考値)
Danzig系10頭中0頭0.0%(※15頭未満・参考値)
netkeibaの5代血統表に記載された系統区分で集計。10頭未満の系統は省略した

種牡馬単位ではさらに薄くなります。10年で3頭以上を送り込んだのは17頭で、そのうち15頭を超えるのはディープインパクトの25頭(4頭連対・16.0%・3勝)だけです。ロードカナロア11頭(2頭連対)、ステイゴールド7頭(2頭連対)はいずれも参考値の範囲を出ません。

連対21頭の父を並べても、ディープインパクト4頭・ロードカナロア2頭・ステイゴールド2頭のほかは全部が1頭ずつで、Iffraaj、ブリックスアンドモルタル、Farhh、ダイワメジャー、イスラボニータ、リオンディーズ、ドゥラメンテ、モーリス、スクリーンヒーロー、ハーツクライ、Point of Entry、トゥザグローリー、ゴスホークケンとばらけています。血統で絞り込める形にはなっていない、というのがこの10年の答えです。


関屋記念とはどんなレースか|基本情報と過去10年の全結果

1966年創設のGIIIで、新潟の芝1600m外回りを7月下旬に走ります。名前は旧新潟競馬場のあった「関屋」に由来します。

レース名関屋記念(GIII)
格付けGIII(1984年のグレード制施行時から)
創設1966年(当時は芝2000m・右回り)
コース新潟競馬場 芝1600m(外回り・左回り)。2001年から左回りの外回り
発走15:45(過去10回すべて)
出走条件3歳以上オープン(国際)(特指)
負担重量ハンデキャップ(2025年から。1983〜2024年は別定)
1着賞金4,100万円(2026年)
施行時期7月下旬(2025年から。2024年までは8月中旬)
頭数直近10回は14〜18頭・平均16.4頭(フルゲート18頭)
勝ち時計1:31.0〜1:33.3(10回のうち8回が良馬場)
シリーズ2012年からサマーマイルシリーズの対象競走
この記事の集計単位と母数2017〜2026年の10回・延べ164頭。裏取りに新潟芝1600m全クラス267レース・延べ3,913頭
距離の変遷は芝2000m(1966年)→芝1800m(1970年)→芝1600m(1975年)

過去10年の結果を1〜3着まで並べます。2025年は2着が同着だったため3着がありません。

頭数・馬場1着2着3着馬連
202614頭・不良アンパドゥ(1人気・牡5・56.0kg)クランフォード(8人気・牝5)ファーヴェント(6人気)2,820円
202518頭・良カナテープ(1人気・牝6・54.0kg)オフトレイル(10人気・牡4)/ボンドガール(2人気・牝4)同着3,620円
202418頭・良トゥードジボン(3人気・牡5・57.0kg)ディオ(8人気・牡5)ジュンブロッサム(1人気)3,740円
202317頭・良アヴェラーレ(4人気・牝5・55.0kg)ディヴィーナ(2人気・牝5)ラインベック(6人気)1,800円
202214頭・稍重ウインカーネリアン(1人気・牡5・57.0kg)シュリ(12人気・牡6)ダノンザキッド(2人気)11,190円
202117頭・良ロータスランド(4人気・牝4・54.0kg)カラテ(6人気・牡5)ソングライン(1人気)6,710円
202018頭・良サトノアーサー(4人気・牡6・56.0kg)トロワゼトワル(8人気・牝5)アンドラステ(1人気)7,230円
201917頭・良ミッキーグローリー(1人気・牡6・56.0kg)ミエノサクシード(6人気・牝6)ソーグリッタリング(4人気)2,360円
201815頭・良プリモシーン(1人気・牝3・51.0kg)ワントゥワン(5人気・牝5)エイシンティンクル(3人気)2,540円
201716頭・良マルターズアポジー(7人気・牡5・57.0kg)ウインガニオン(4人気・牡5)ダノンリバティ(5人気)7,180円
netkeibaの過去レース結果から作成。2025年・2026年はハンデ戦、2024年以前は別定

よくある質問

Q. 関屋記念の過去10年で最も差が出た条件は?
A. 人気です。10番人気以下は74頭中2頭で2.7%、1〜3番人気は30頭中8頭で26.7%でした。

Q. 外枠が有利というのは本当ですか?
A. 向きは合っています。ただし関屋記念10回の外÷内は2.06倍、同じ新潟芝1600mの3,749頭では1.21倍で、大きさが違います。

Q. 牝馬は強いですか?
A. 10回では牝24.4%・牡9.7%です。ただしコース全体3,913頭では牝14.1%・牡13.6%でほとんど差がありません。

Q. 追い込みは届きますか?
A. 後方から連対した6頭は全員が上がり2位以内でした。後方で上がり4位以下だった41頭は10年で連対0です。

Q. 2025年から何が変わりましたか?
A. 施行時期が8月中旬から7月下旬へ、負担重量が別定からハンデキャップへ変わりました。斤量データの意味も変わっています。

Q. 勝ち馬は秋のGIにつながりますか?
A. 過去10年の出走164頭のうち、同年のGIで3着以内に入ったのは2022年3着のダノンザキッド1頭だけです。


参考情報

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免責事項

本記事は公開データの集計に基づくもので、的中を保証するものではありません。馬券の購入は自己責任でお願いします。集計対象は2017年から2026年までの10回・延べ164頭で、15頭に満たない区分は参考値として扱っています。また4コーナーの位置と上がり3ハロン順位はレース後にしか分からない数字であり、レース前の段階では前走からの推定になります。2025年から負担重量がハンデキャップに、施行時期が7月下旬に変わっているため、それ以前のデータをそのまま当てはめられない項目があります。

更新履歴

2026年8月16日 公開(2017〜2026年の10回・延べ164頭で集計)。以後、毎年のレース後に最新の10回で数え直して更新します。

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この記事を書いた人

競馬予想ロジック研究家。現役のエンジニアであり、会社を経営している。データの集計と分析、判断ルールの設計を本業とする。2000年代前半に独自の競馬予想ロジックを組み立て、年間を通して収支をプラスに保つ取り組みをおよそ10年にわたり続けていたと本人は語る。馬券の払戻金に対する課税の扱いが問題になった2010年代前半に第一線を退き、現在は馬券を購入していない。1レースごとの的中よりも「買うレースを選ぶ基準」のほうを重視する立場をとってきた。集計は編集部とAIが担い、判断ルールの設計と最終的な選出は本人が行っている。過去の経緯であり、将来の結果を保証するものではない。

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