関屋記念は、2026年7月26日(日)15時45分に新潟競馬場で行われる芝1600m(外回り)のGIIIです。ハンデ戦で14頭が出走します。
結論から出します。残すのはこの4頭、馬連ボックス6点です。
◎ 10 クランフォード — 六甲S 2着(2-2)、阪神牝馬S 4着(3-3)と、この春は前めで結果を出している。○ 1 ファーヴェント — 京都金杯2着(3-3)、マイラーズC(3-3)と重賞でも3番手以内で運べる。▲ 7 エルトンバローズ — マイルCS 5着(2-2)で前に行けた実績。前走しらさぎSを勝って59kg。△ 3 アンパドゥ — 昨夏の五頭連峰特別(新潟・芝1600m外)を5-5から勝っている。
根拠は1本だけです。過去10年の関屋記念では、4角3番手以内で回った馬の連対率が後方の3倍あります。 直線658.7mという日本一長い直線を持つコースなのに、です。以下でその数字を全部出します。
関屋記念2026のレース概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| レース名 | 関屋記念(新潟7R) |
| 格付け | GIII(国際・特指・ハンデ) |
| 開催日時 | 2026年7月26日(日)15:45発走 |
| 競馬場・コース | 新潟競馬場 芝1600m(左回り・外回り・Aコース) |
| 開催 | 2回新潟2日目 |
| 天候・馬場 | 当日発表 |
| 出走頭数 | 14頭 |
| 斤量 | ハンデ(52.0〜59.0kg) |
| 本賞金 | 4100万・1600万・1000万・620万・410万円 |
| 集計単位 | レース名「関屋記念」の過去10年/2016年〜2025年・168頭 |
集計の単位を先に断っておきます。関屋記念は2016年から2025年まで、10年続けて新潟・芝1600m外回りのGIIIとして施行されています。 レース名のままで過去10年ぶんが揃ったので、単位を落とす必要はありませんでした。この記事の数字はすべてこの10レース168頭からのものです。
過去10年の答え=日本一長い直線でも、前が残っている
10レース168頭を、4角を回ったときの位置で3つに分けました。逃げを単独で数えていないのは、10年ぶん集めても逃げ馬は10頭前後にしかならず、その数で率を出しても偶然の偏りしか見えないからです。
見るのは連対率(2着以内に入った率)です。買うのが馬連=2着までを当てる馬券なので、3着以内の複勝率で選ぶのは筋が通りません。複勝率は参考として併記します。
| 4角の位置 | 2着以内/頭数 | 連対率 | (参考)複勝率 |
|---|---|---|---|
| 前(4角3番手以内) | 10/45 | 22.2% | 31.1% |
| 中団 | 6/54 | 11.1% | 16.7% |
| 後方 | 5/69 | 7.2% | 10.1% |
前の22.2%と後方の7.2%で、開きは15.0ポイント。前に行った馬は後方の約3倍の率で2着以内に来ています。 しかも前→中団→後方と一段ずつ落ちていて逆転がありません。
裏返して2つに束ねます。前で運んだ45頭は2着以内が10頭で22.2%、後ろから行った123頭(中団+後方)は2着以内が11頭で8.9%。2.5倍の差です。
新潟の外回りは直線が658.7mで、中央競馬でいちばん長いコースです。「直線が長いから差しが届く」と言われる場所で、実際の10年ぶんの結果は前に行った馬のほうが上でした。 直線が長いぶんペースが上がりきらず、前の馬が息を入れられるからだと説明されることが多いのですが、理由の断定はしません。この記事で使うのは「そうなっている」という事実だけです。
枠順は開きが大きいのに軸に採らなかった理由
ここは隠さずに書きます。枠順の開きは16.9ポイントで、軸に採った4角の位置(15.0ポイント)より大きいのです。 それでも軸にしませんでした。並びを見てください。
| 枠順 | 2着以内/頭数 | 連対率 |
|---|---|---|
| 内枠(1-3枠) | 5/57 | 8.8% |
| 中枠(4-6枠) | 4/60 | 6.7% |
| 外枠(7-8枠) | 12/51 | 23.5% |
内が8.8%、中が6.7%、外が23.5%。内から外へ一段ずつ動いていません。 内より中枠のほうが下がっているので、「内から外へ行くほど有利」という流れではなく「外枠だけ数字が高く出ている」形です。こういうでこぼこな軸は、次の1回で同じようになるとは限りません。開きの大きさより並びの素直さを優先すると決めているので、今回は4角の位置を軸にしました。
斤量も同じ10レースで集計しました。軽ハンデ(55kg以下)14.8%・標準(55.5〜57kg)11.4%で開きは3.4ポイントしかなく、軸になりません。58kg以上は9頭しかおらず、母数が足りないので集計から外しています。
今回はどの馬が前に行くのか【全14頭データ】
正直に断っておかないといけないことがあります。4角の位置は、レースが終わらないと分かりません。 上の数字は「このコースでは前が残っていた」という証拠であって、今回どの馬が前に行くかは別の推定が必要です。
そこで各馬の近5走(中央競馬のみ)で4角をどの位置で回ってきたかを数えました。 過去10年の集計とまったく同じ区分で数えています。前走で前に行った馬が今回も前に行く保証はありません。あくまで推定です。
| 印 | 枠-馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 予想オッズ | 人気 | 近5走で前 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ◎ | 6-10 | クランフォード | 牝5 | 54.0 | 菊沢 | 7.3 | 3 | 2回/5走 | この春の2走が3番手以内 |
| ○ | 1-1 | ファーヴェント | 牡5 | 57.0 | 西塚 | 10.7 | 6 | 2回/5走 | 重賞でも3番手で運べる |
| ▲ | 5-7 | エルトンバローズ | 牡6 | 59.0 | コレット | 10.6 | 5 | 2回/5走 | GIで2番手の実績。トップハンデ |
| △ | 3-3 | アンパドゥ | 牡5 | 56.0 | 岩田望 | 5.7 | 2 | 2回/5走 | 新潟外1600で勝ち鞍。近2走は後ろ |
| △ | 8-14 | メタルスピード | 牡6 | 55.0 | 斎藤 | 15.0 | 7 | 5回/5走 | 条件は最も合うが人気で足切り |
| × | 5-8 | ダノンセンチュリー | 牡4 | 56.0 | 戸崎圭 | 3.8 | 1 | 1回/5走 | 1番人気だが後ろから行く形 |
| × | 6-9 | サンダーストラック | 牡3 | 54.0 | 丸山 | 7.6 | 4 | 1回/5走 | 近5走のうち4走が中団 |
| × | 4-6 | シリウスコルト | 牡5 | 58.0 | 田辺 | 17.8 | 8 | 1回/5走 | 人気で足切り |
| × | 4-5 | レディマリオン | 牝5 | 52.0 | 今村 | 18.0 | 9 | 1回/4走 | 人気で足切り |
| × | 7-11 | ドロップオブライト | 牝7 | 56.5 | 松若 | 18.5 | 10 | 1回/5走 | 近3走が後方・人気で足切り |
| × | 7-12 | ランスオブカオス | 牡4 | 58.0 | 石川 | 19.3 | 11 | 1回/4走 | 人気で足切り |
| × | 8-13 | ブエナオンダ | 牡5 | 58.0 | 田口 | 32.1 | 12 | 1回/5走 | 人気で足切り |
| × | 3-4 | マテンロウスカイ | セ7 | 58.0 | 横山典 | 38.1 | 13 | 1回/4走 | 人気で足切り |
| × | 2-2 | ジュタ | 牡4 | 56.0 | 吉田豊 | 42.3 | 14 | 4回/5走 | 条件は合うが14番人気で足切り |
オッズは7月25日13時40分時点の予想オッズ(馬券の発売前にnetkeibaが出している見込み値)です。発売開始後の実際のオッズでは順位が入れ替わることがあります。
人気は軸にしない。足切りにだけ使う
人気を軸にすると、結論が毎回「1番人気を買え」になります。だから人気は「何番人気までを買い目候補にするか」の足切りにだけ使います。
| 人気 | 2着以内/頭数 | 連対率 | (参考)複勝率 |
|---|---|---|---|
| 1〜3番人気 | 8/30 | 26.7% | 46.7% |
| 4〜6番人気 | 7/30 | 23.3% | 33.3% |
| 7番人気以下 | 6/108 | 5.6% | 5.6% |
14頭立てなら連対枠は2つ、でたらめに買っても14.3%です。7番人気以下の5.6%はそれを大きく下回るので、この層は買いません。
ここでもう1つ、指標を変えると結論が変わる例を出しておきます。1〜3番人気は複勝率で見ると46.7%で「堅い」レースに見えます。ところが連対率だと26.7%で、4〜6番人気の23.3%とほとんど差がありません。 3着まで買うなら人気馬は信頼できますが、2着までを当てる馬連では上位人気の優位はほとんど消えます。だからこのレースは人気で選ばず、位置取りで選びます。
そして足切りで2頭こぼれます。7番人気メタルスピードは近5走すべてで4角3番手以内、うち2走は4角先頭です。今回の軸に最も合う馬です。 14番人気ジュタも近5走で4回前に行っています。それでも買いません。過去10年で7番人気以下は108頭中6頭しか2着に来ていないからです。ただしメタルスピードは予想オッズで15.0倍・7番人気という位置なので、日曜の発売開始後に6番人気以内へ上がれば買い目候補に入れ直します。 その場合はこの記事に追記します。
残す4頭の中身
◎ 10 クランフォード(牝5・54.0・菊沢)
この春、前めで2度好走しています。3月の六甲S(阪神・芝1600m外)を2-2の2番手で2着、4月の阪神牝馬S(GII)も3-3で4着。 netkeibaの脚質分類も「先行」です。54kgのハンデも軽いほうです。
不安も書きます。前走の谷川岳S(新潟・芝1400m)は4-5の中団から11着でした。 同じ新潟で崩れた直後という点は素直に減点材料です。それでも近5走で前に行けた回数が今回の上位人気勢で最も多い部類なので、軸に置きました。
○ 1 ファーヴェント(牡5・57.0・西塚)
重賞でも前に行ける馬です。1月の京都金杯を3-3の3番手で2着、4月のマイラーズC(GII)も3-3で6着。 どちらも18頭立てで、その中で3番手を取れています。前走のしらさぎSは8-7の中団で9着でしたが、位置を取れた2走が結果を出しています。
1枠1番。枠順は軸に採っていないので、この馬を内枠だからと減点はしません。
▲ 7 エルトンバローズ(牡6・59.0・コレット)
前走のしらさぎSを勝った勢いで、トップハンデ59kgを背負います。2025年のマイルCS(GI)で2-2の2番手から5着、今年のマイラーズCも3-3。GIやGIIのペースでも前に行ける馬です。
59kgは今回のメンバーで最も重い斤量です。ただし斤量は軸に採っていません(開き3.4ポイント)。斤量を理由に消すことも、逆に軽ハンデを理由に買うことも、この記事ではしません。
△ 3 アンパドゥ(牡5・56.0・岩田望)
コース実績で拾います。2025年8月の五頭連峰特別、今回と同じ新潟・芝1600m外回りを5-5の位置から1着。 1番人気に応えた形でした。2勝クラス時代には4-2の2番手で勝った例もあります。
ただし近2走は分倍河原S(8-8で1着)と雲雀S(6-7で7着)で、位置は後ろめです。 前に行ける形が最近は出ていないので4番手評価にしました。
推奨買い目は馬連ボックス6点
| 買い目 | 組み合わせ | 2頭の予想オッズ |
|---|---|---|
| 1点目 | 1 ファーヴェント - 3 アンパドゥ | 10.7 と 5.7(6番人気・2番人気) |
| 2点目 | 1 ファーヴェント - 7 エルトンバローズ | 10.7 と 10.6(6番人気・5番人気) |
| 3点目 | 1 ファーヴェント - 10 クランフォード | 10.7 と 7.3(6番人気・3番人気) |
| 4点目 | 3 アンパドゥ - 7 エルトンバローズ | 5.7 と 10.6(2番人気・5番人気) |
| 5点目 | 3 アンパドゥ - 10 クランフォード | 5.7 と 7.3(2番人気・3番人気) |
| 6点目 | 7 エルトンバローズ - 10 クランフォード | 10.6 と 7.3(5番人気・3番人気) |
点数の決め方も出しておきます。軸にした4角の位置の開きが15.0ポイントで、10〜20ポイントなら4頭・馬連ボックス6点と決めています。20ポイント以上なら3頭3点に絞り、10ポイント未満なら5頭10点に広げます。今回は真ん中です。
馬連オッズについて正直に書きます。この記事を書いた時点では馬券の発売が始まっておらず、馬連のオッズは出ていません。 出ているのは単勝の予想オッズだけです。6点はいずれも2〜6番人気同士の組み合わせなので、6点合計600円を払い戻しが下回ることは考えにくいと見ていますが、買う前に日曜の発売開始後のオッズで必ず確認してください。6点買いで6倍を下回るなら、当たっても損になるので見送ります。
もう1つ。選んだ4頭は2番人気・3番人気・5番人気・6番人気になりました。1番人気のダノンセンチュリーと4番人気のサンダーストラックは外しています。 人気で選んでいないので、この形になりました。
よくある質問
Q. 1番人気のダノンセンチュリーを外していいのですか?
A. 軸を1本に決めているので外します。近5走で4角3番手以内に入れたのは1回だけで、雲雀Sを勝ったときも11-10の後方から差してきました。差す力がある馬ですが、過去10年の関屋記念は後ろから行った123頭で2着以内が11頭だけです。外して外れたらそれも記録に残します。
Q. 直線658mの新潟外回りで、本当に前が有利なのですか?
A. 「有利」と言い切れるのは過去10年の関屋記念の168頭についてだけです。その範囲では、前で運んだ45頭の連対率が22.2%、後ろから行った123頭が8.9%でした。今年もそうなるとは言えません。数字が示しているのは過去の事実だけです。
Q. 枠順のほうが差が大きいのに、なぜ使わないのですか?
A. 内8.8%・中6.7%・外23.5%で、内から外へ一段ずつ動いていないからです。並びが崩れている軸は、たまたま1つのグループだけ数字が高かった可能性が残ります。開きの大きさより並びの素直さを先に見る、というルールにしています。
Q. メタルスピードが条件に合っているのに買わないのは不自然では?
A. 不自然に見えるのは承知しています。それでも、過去10年で7番人気以下が108頭中6頭しか2着に来ていないという数字のほうを優先します。ルールを1回曲げると、次からも曲げる理由が作れてしまうためです。ただし発売後のオッズで6番人気以内に上がれば、足切りの外に出るので買い目に入れ直します。
Q. 予想が当たったかどうかは公開されますか?
A. レース後に答え合わせを出します。当たった外れたにかかわらず、この記事で出した4頭と6点、そして選んだ理由がどうなったかを残します。当たった回だけ載せることはしません。
参考情報
- netkeiba 2026年7月26日 新潟7R 関屋記念(GIII)出馬表
- netkeiba 同レース オッズ(単勝の予想オッズ/7月25日13時40分時点)
- netkeiba 2025年 関屋記念(GIII)レース結果
- 過去10年の着順・4角通過順・人気・枠順・斤量は、レース名「関屋記念」で特定した2016年〜2025年の10レースの各結果ページから集計
- 出走14頭の近5走の4角位置は、netkeiba 同レースの馬柱(過去5走)から集計
- コースの直線距離はJRA 新潟競馬場コース紹介より
免責事項
本記事は公開データの集計に基づく予想です。的中を保証するものではありません。過去の傾向は将来の結果を保証しません。馬券の購入は自己責任でお願いします。オッズは記事作成時点の予想オッズで、発売開始後および発走までに変動します。
